[コメント] クジラの島の少女(2002/ニュージーランド=独)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
ニュージーランドにも、クジラにも、マオリ族にも、特に思い入れのない私には、どこを映画としてみていいのか、よくわからない映画でした。この話は事実に基づいている、とすると、ドキュメンタリー映画にするべきだと思うし、ドラマとしては盛り上がるところがあまりない気がします。
田舎育ちの私は、伝統や風習の理不尽さはなんとなくわかるので、長老の振る舞いは共感はできないものの受け入れられる(こういうもんだよな、程度のこと)のだけど、ラストでなにもなかったかのように、パイケアを受け入れているのには、ちょっと違和感がありました(それがパイケアの命のかけた行動の末だったとしても)。それならそうで、もうちょっと話の持っていき方や演出があるような気がします。
それでも「損したなぁ」とは思わなかったのは不思議。画面のパワーのせいかな。でも、これは"海"の映画じゃないよね。
よかったのは、マオリ族の伝統の歌と表情。あのアカンベや白目は、なんだか生の迫力があってすごく好き。あと出演者の顔は(表情含めて)みんな、いいよね。日本人に近いからかもしれないけれど。
「ふつー」と思うには、おすすめ度合いが低いので、自分としては残念ながら"2"。
追加: 「マオリ族のナウシカ」という言葉を見かけたのだけど、そういう煽り文句をつけた人は、一体どこを見てたんだろう。あ、大筋が似てると言えば似てるのか? (少女が命をかけて一族を守ろうとするところ??)。そ、それにしても....
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (2 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。