いくつか残念だったことは、第1にサラ・コナーの不在。第1作ではヒロインとして、第2作では鉄の意志を持って息子を守り通す女性として、このシリーズには欠かせない存在だったはずなのだけれど、今回の作品では出てこない。これで激しく人間側が弱くなった。

第2に、T-Xの特徴が薄い。これまでで「最強のターミネータ」が女性ということに関してはこれ以上もなく同意をしたいが、それにしても、前作の水銀人間のようなインパクトが今回も欲しかった。敵を簡単にあやつれるというだけではどうも。しかも、最強にしては意外にあっさりやられよる。第1作／第2作に共通していたのは、「なんど殺したと思っても無表情で追いかけてくる」ターミネーターの恐怖だったはずだけれど、今回のヤツは、なんか殺され方があっさり。これはこのシリーズのアイデンティティにかかわる。

逆に、スカイネットが「中央集権型のハードウェア」ではなくて、「分散型のソフトウェア」という風に描かれていたり、シュワルツネッガーが水素エネルギーで動いていたりというのは、時代を反映していて面白いとは思った。

それにしても、やはり、この終わり方は次回作作る気満々ということなのか・・・。