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[コメント] エル・スール −南−(1983/スペイン=仏)

あの映像は日が経つ毎に印象を突き刺してくる。
バーボンボンバー

レンブラントの絵みたいな映像はすごかった。この映画のワンカットワンカットは絵画を意識して作っていると思う。すばらしい映像。この映像は本当にすごい。

アウグスティン(父親)の苦悩の演技はすごかった。押し隠した苦悩を優しさ、すばらしかった。

音楽がすごい。イレーネに「ブルー・ムーン」を歌わせるなんて。あれは本当に印象的。 あと、エル・スールの絵葉書の場面のスペインの伝統的なピアノ協奏曲にしびれた。あの♪ビォンビォンビォン…っていう独特の音。エル・スールの特別さを表わしている、のかなあ?

おじいさんは黙っていて、お父さんはよく喋った。なるほどねえ。「南」。なるほどねえ。『大地と自由』、ありがとう。この映画が少しわかりました。

ブランコとフランコ・ネロをかけてるのかな、とか思ったけど、そんな馬鹿みたいな駄洒落をエリセがするわけない。

それにしてもビクトル・エリセは名監督だと思う。

(評価:★5)

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