★3 | 記憶の代償(1946/米) | 記憶喪失男の名前をめぐる自己探求だが未だ見ぬ其奴の印象が強烈とまでいかぬのでサスペンスも生半可。それでも終盤は鶴瓶うちの伏線回収と世界の反転で決めてみせる。主演2人は弱いがコンテとノーランの両脇が締める。演出も習得段階にしては堅牢。 | [投票] |
★3 | オーシャンと十一人の仲間(1960/米) | シナトラ一家というものに対しての慣れ親しんだ予備知識が無い分楽しめないのだろう。映画は犯罪のトリッキーさには殆ど依拠していない。従ってラストシークェンスの傑出に比して他は凡庸としか思えない。シャーリーファンとしてはカメオが嬉しいが。 | [投票] |
★5 | ゴッドファーザー(1972/米) | マフィアによる殺戮連鎖もファミリー結束への拘泥もシチリアでの刹那な愛もそのパッションはギリシャ悲劇めいた悲愴とロジックが上塗りする。しかし、その厳格な統御から突出するブランド・ウィリス・ロータの個人スキル。映画史上の奇跡的邂逅。 | [投票] |
★4 | 都会の叫び(1948/米) | 多彩な登場人物たちが主軸2人との関わりの物語を後景に設置されてる感があり、タイトだが奥行きがある。次々と出ては消えるの展開が中盤以降加速していくが、その混迷が兄弟への断罪と慈愛に収斂されるのも良い。ロケ効果も随所でクールで非情を際立たせる。 | [投票(2)] |