★3 | 夜逃げ屋本舗2(1993/日) | スピーディーで歯切れ良い原隆仁の演出が痛快。本来、弱者の救済策である自己破産制度は実は甘えの温床ではないかという意地の悪いテーマに、最後まで徹底してこだわり続けていたならばもっと毒のある骨太のコメディになっていたはず。そこが残念。 | [投票] |
★2 | あさってDANCE(1991/日) | 中嶋朋子のあまり品が良いとは言えない過剰な熱演に引きずり回されて、しかもそれを監督がよしとしている。映画としての志が低すぎ。 | [投票(1)] |
★4 | キッチン(1989/日) | 美しく整えられた雄一と絵理子さんの生活空間。それはひとつのカタチに閉じ込められた、彼らの人生そのものだ。異分子みかげを招き入れることで、その硬直が徐々に溶解して次のカタチが生まれる。そのさまを森田芳光は静かに描ききった。 | [投票(3)] |
★4 | シャッフル(1981/日) | 当時の石井聰亙作品には、物語の幼稚さと突出したアクションのパワーが混在していた。そんな石井が自らの得意な部分だけを抽出してカタチにしたこの16ミリ短編は、『狂い咲きサンダーロード』や『爆裂都市』に比べて純度の部分で一歩抜きん出ている。 | [投票(1)] |
★3 | 狂い咲きサンダーロード(1980/日) | ハッとするアイディアと、どうしようもなく退屈なショットが混在するのが、今でも石井監督の特長。それを勢いと素人っぽさで押しきれた、監督・観客双方にとって幸福だった時代の怪作。それにしても、無駄なカット多すぎ! | [投票] |