★4 | 生きない(1998/日) | 設定が秀逸。力の抜け方がシニカルな笑いとマッチしていて悪くない。最終的な落としどころで今までの積み重ねを捨ててしまった感が残るものの、じゃあ、どういう結果なら(自分にも作品の中の彼らにも)良かったのかと考えるとなかなか思いつかないのも確か。 [review] | [投票] |
★3 | 日本以外全部沈没(2006/日) | あまりに毒が強すぎて、このブラックユーモア、外国人に見せてわかってもらえるのだろうかと心配になったりして。この垢抜けしない作風はこの監督の持ち味にまで昇華しつつあるが、ではこの雰囲気が好きかと問われれば、ちょっと無理。この作品を評価できるとしたら、この作品を作り上げてしまった、という部分か? | [投票] |
★3 | 釣りバカ日誌18 ハマちゃんスーさん瀬戸の約束(2007/日) | 三國連太郎はやはりさすがだ。老いを演じていても矍鑠とした物言いは深みがあって鋩は鋭い。あの声で諭されたら何でもかんでも「おっしゃるとおりです」と返してしまいそう。にも関わらず、おためごかしのような展開は素材を上手く料理しきれず、脚本も底が浅く温い。まあ、定番作品なので「いつもの」が感じられればそれでOKなのだろうが、いい役者を使っているだけに気持ちがすっきりしないのだ。 | [投票] |