男たちのかいた絵(1996/日)ファンのコメント
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赤い風車(1952/英=米) |
ロートレックの絵は、自分の「不遇」を埋め合わせるために描かれたのではなく、彼が「自分がこの世に在る」事を肯定している面があるからこそ、うわべだけの「美しさ」にはとどまらない強い魅力を放っているのだと思う。 [review] (uyo) | [投票(4)] | |
ロートレックの絵は、華やかな橙色に彩られている。しかし彼の実生活が、そうだったわけではなく、暗黒の世界から覗いた日常が、光に満ち溢れている様に見えただけなのかもしれない。描く人間の顔が、どこかうら寂しいのはわかる気がする。 (Linus) | [投票(3)] | |
ラ・グリューや骨なしヴァランタン(鷲鼻に尖りアゴの男)に代表される猥雑なキャバレーとしての「赤い風車」が圧倒的な魅力をもつ。貴族の地位や世間の名声など洟もひっかけなかったロートレックには、その片隅でアブサンでも引っかけながら優しき傍観者であるのが相応しい。悲劇の主人公なんて役割は自分から願い下げだろう(それが精一杯の虚勢であっても)。 (水那岐) | [投票(1)] |