久保山智夏の映画ファンのコメント
ボーはおそれている(2023/米) |
愛よりも憎しみを確かめあう仁義なき戦い。帰省って確かにそんなものなのかもしれない。罪悪感が現実認識を歪める信頼できない語り手の画面にその観察が乗せられて、全てが哀しくオモロな人生の比喩表現になる。そんな中で開陳されるホアキンの痴態が面白くないわけがなく、ネイサンの垂れ眉などナイスキャスティングなのだが、どうにも突き抜けず、「壮大な茶番走馬灯」の域を出ない。 [review] (DSCH) | [投票(2)] | |
企業総帥の段取り力は、遭遇する人々がいずれも都合よく奇行を競ってくれる酌量の空間を構成し、メタボに安んじて体を張らせて禁治産者の内面に肉薄しながらも実践倫理の枝葉末節なこだわりに収束してしまう。 [review] (disjunctive) | [投票(1)] |