中尾正人の映画ファンのコメント
HYSTERIC(2000/日) |
20世紀末に燻り蠢く日本の『Bonnie and Clyde』は、「明日」どころか「感情」すらなくし痛々しいまでに無残な姿をさらしている。何の根拠もない智影(千原浩史)の空疎な自信と、未来に何も見出せない真美(小島聖)の閉た生は日本の90年代そのものだ。 (ぽんしゅう) | [投票(1)] | |
「太く短く生きようや!」と吠えながら、実際には他人を傷つけなければ生きていく事が出来ない弱虫2人の完全逃避行。「こいつら共感の余地すら無い」と言うのは簡単だが、果たしてそうだろうか。この作品のミニマムな所で喘いでいた人は多いのではないか。少なくとも自分にはそういう時期があった。表面描写だけで捉えてはいけない。 (クワドラAS) | [投票(1)] |