★4 | 仇討(1964/日) | クライマックスでの中村錦之助の神憑った芝居に全ての賛辞が集まるのは当然の帰結。だが、あのカット割り・アングル・ピントのぼかし、そしてあのリズム感。計算し尽された今井正の演出があればこそ。橋本忍の脚本は言うに及ばずだ。 | [投票] |
★3 | 宮本武蔵・般若坂の決斗(1962/日) | 前作から打って変わってストイックな男に変貌した武蔵。しかしそこの辺りが全て端折られている為、宮本武蔵という男の内面がまったく理解不能なまま物語が進んでいってしまう。変貌する過程こそより映画的であるはずなのに。 | [投票] |
★3 | 宮本武蔵・一乗寺の決斗(1964/日) | 三十三間堂、遊郭、下がり松。ロングショットで切り取られた構図は計算された繊細かつ大胆な意図が表れ、そこに用いられた「色彩」がそれをさらに強調する。雪・泥はもちろん、霧の中に舞う桃色の布の舞う姿などまさに「映画的」である。 | [投票(1)] |
★2 | 宮本武蔵・二刀流開眼(1963/日) | 明け方の五条大橋、武蔵ゆかりの登場人物が「偶然」集まってくる。その数なんと6人!この脚本を容認するならば、もはや中村錦之助の過剰演技も高倉健の大根芝居もコメディとして見てよいのだろうか? | [投票] |