[あらすじ] 愛しのシバよ帰れ(1952/米)
熟年夫婦のドク(バート・ランカスター)とローラ(シャーリー・ブース)は、大学生のマリー(テリー・ムーア)に部屋を貸すことにした。ドクは指圧療法師だが、稼ぎが少なく、週6$でも有難かった。引っ越して来て数週間、ローラはマリーの事をいろいろ聞き出した。故郷に許婚(らしき者)がいること、でも今大学で新しい恋人ターク(リチャード・ジャッケル)が出来た等だ。ドク「タークって、この前来た奴か。乱暴者の目をしていた。あいつはイカン。若い女性は清潔で上品なものなんだ。」ローラ「世の中は、‘聖女’ばかりじゃないわ」。(まだまだ続きます)
そんな若い2人は、夫婦に昔を思い出させた。20数年前のことだ。「私、あの頃一番もてたのよ」とローラ。「そうだったな」。―そしてローラは妊娠し、医大のエリートだったドクは大学中退、結婚。しかし、死産だった。ドクは指圧療法師になり、その後子供は出来ず、いつしかドクは酒を飲むようになり・・・。ローラはシバという小犬を飼い始めた。ドクの酒量も多くなって行った。シバは長い間飼っていたが、ある日いなくなった。随分と探し回ったが、見つからなかった。「今でもシバのことを夢見るわ」とローラ。そしてドクは依存症になり、去年禁酒会に入った。それから今1年が過ぎた所だった。
ドクが嫌いだと言ったタークが、やり投げの競技大会で優勝!と新聞に出ていた。「今晩、お祝いのパーティがあるの。遅くなるわ」と言って、マリーは出かけて行った。
その深更、たまたま遅くなったドクは台所でジュースを飲んでいた。その時、若い2人が帰って来たのを耳にする。彼らはキスをして、部屋に入って行く。それを見たドクは声もかけられず、台所に戻る。さんざん迷った挙句、1本だけ取ってあった戸棚のワインに手を伸ばすのだった・・・。86分。
トニー賞を受賞した舞台劇の映画化。舞台でも主役を務めたシャーリー・ブースが同役を演じ、以下主演女優賞を受賞した。
米アカデミー賞、カンヌ映画祭、ゴールデングローブ賞、ニューヨーク批評家協会賞、ユッシ賞(フィンランド)他多数。日本ではキネマ旬報12位。
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