[あらすじ] 蕨野行〈わらびのこう〉(2003/日)
山深いその村は、数年に一度必ず凶作にみまわれた。雪が溶け春を迎えたころ、庄屋のお婆ヌイ(市原悦子)の様子がおかしいのに嫁のレン(清水美那)は気づいた。村には長年続けられてきた掟があった。六十齢を迎えた者は身分に関係なく家を出て、人里離れた蕨野と呼ばれる山中の野原に移り住むのだ。村との縁を半分切って老人たちは、そこで蕨を摘みながら自活する。それは食いぶちを減らし、凶作をのりきるための残酷な知恵だった。今年も、ヌイをはじめ、馬吉(石橋蓮司)、トセ(中原ひとみ)、マツ(李麗仙)ら八人の老人たちの、あの世とこの世の境界「蕨野」での過酷な生活が始まった。(124分/カラー/シネスコープ)
(ぽんしゅう)
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