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[あらすじ] がんばれ!!タブチくん!! あゝツッパリ人生(1980/日)

プロ野球もシーズンオフとなり、ストーブリーグや各選手の自主トレも活発化してくる。一方のタブチ(西田敏行)はトレードの影に怯えながらも家でのんびり過ごしており、友人のヤスダ(青野武)から茶々を入れられたり、妻ミヨ子(二木てるみ)から発破をかけられる日々が続く。そして始まった新たなるペナントレース。だがネモト監督(内海賢二)率いるライオンズは低迷を続けとうとう前期最下位が決定、オーナーのツツミ(肝付兼太)も人事面へのテコ入れを示唆する。そんな中浮上した監督交代説。その第一候補は何とヒロオカ(羽佐間道夫)だというのだ……。全9エピソード&延長戦によるオムニバスアニメ。
荒馬大介

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけの解説です。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







・1回表……消化試合となって客席がガラガラの西武球場。ライオンズは客を引き込むべく様々な企画を試すがどれもパッとせず、ついにオーナーのツツミは「科学的管理野球」なる打開策を敢行する。

・2回表……スポーツ紙ではドラフト一番候補としてタブチの名が毎日のように挙げられていた。当然本人は激怒しているが、ある日エンストを起こしたヤスダの間違い電話がきっかけで、たちまち彼は恐怖のどん底に叩き込まれてしまうのだった。

・3回表……ライオンズはアメリカへキャンプに出発するが、けが人が続出。ネモト監督は本場大リーグの選手と戦わせることで練成させようとするが、全く歯が立たない。そこへ現れたのは、外人相手に商売をしようと勝手に付いて来たヤスダだった。

・4回表……自主トレもせず、コタツに入って自分のホームランビデオを繰り返し観ているだけのタブチ。そんな夫に痺れを切らしたミヨ子は、どうにかして表へ連れ出そうとあの手この手の策を取る。

・5回表……行き付けのたこ焼き屋台で、地元の少年野球チームの監督をやって欲しいと頼まれるタブチ。投手指導としてヤスダも巻き込んだ練習が開始され、やがて大会出場へと相成るが、少年達はタブチのドジなところばかり受け継いでしまっていた。

・6回表……移動の新幹線内で山ほど駅弁を食べるタブチ。それもそのはず、彼の古巣である阪神とのオープン戦だからだ。打席に立つたび巻き起こるタブチコールにご満悦だが、それは阪神ファンが“タブチコールがあると打てない”というジンクスを知っているからだった。最終打席、まるで当たりが出ず苛立つタブチはとうとうその怒りを相手キャッチャーにぶちまける。

・7回表……ついにセ・パ各チームのペナントレースが始まった。そんな中、ヒロオカは食いっぱぐれて一人家でごろ寝をしてばかり。ある日彼の元へ、実業団野球の監督としてのお誘いがかかった。ちょうどその頃パ・リーグでは、健闘虚しくライオンズは低迷を続けて最下位路線をまっしぐら。チーム内では監督交代が噂され、第一候補としてヒロオカの名が挙げられるようになる。ネモトが気の毒になったタブチは彼の家へと向かうが……。

・8回表……タブチの家のテレビが壊れてしまった。テレビが欲しいと駄々をこねるがミヨ子は相手にしない。ならば自分で手に入れようと、ホームラン賞のテレビを目指して一発を狙うが、あえなく三振。そんな彼にミヨ子は“フクモトの盗塁を刺したら考える”と一言。800盗塁を目前に控えたフクモトは、ライオンズ戦で記録達成を目論んでいたのだ。おじけづく捕手陣の中で一人息巻くタブチ。はたして彼はフクモトを刺せるのか?

・9回表……「プロ野球ニュース」の時間です。期待のルーキー・エガワの素顔や、注目選手ナカハタの活躍ぶり、そしてヒロオカやベッショさんの解説者懇談会の様子をご覧下さい、っていいのか?こんなに茶化して……。

・延長戦……ついにナガシマ監督がユニフォームを脱ぐこととなった。その会見を涙ながらに見守るタブチの元に、一人の黒服男が現れる。一体何者?

(評価:★3)

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