[あらすじ] ヘンリー五世(1945/英)
時は英国の1600年5月1日、グローヴ座においてシェイクスピアの史劇「ヘンリィ五世、アジャンクールの戦い」が上演された。映画はその舞台を映し出す。まず、口上(こうじょう)役が登場、「・・・この舞台に英、仏の2大国が出現します。観客の皆様、足りないところは想像力を。広い心でご覧頂くようお願い申し上げます。」芝居が始まる。・・・英王の仏王位継承権の主張に端を発した百年戦争はまだ終わっていなかった。今、英王ヘンリィ五世は、古文書をかき集め、正統な権利として、仏にそれを要求する。仏の返事は‘テニスボールの山’だった・・・。ヘンリーは行動に移す。(ここら辺から実写が少しずつ入る)。
さて、船団は海峡を越え、軍は仏カレーに上陸。その後、ハーフラーの町を攻略する。が長期戦に亘り、1万の兵、馬は疲弊していた。カレーに撤退しようとした矢先、仏軍も諸侯を集め、6万の大軍を並べて来た。
仏王の使者が来る、―早く降伏しろ、賠償金を支払え。怒ったヘンリーは撤退を止め、徹底抗戦を決意する。
みんなを前に演説する、「1対6が何だ。状況が苦しければ苦しい程、ここで勇気を出して戦うことの名誉が増すというものだ。そうだ、今日は聖クリスピアンの日だ。生きて帰れた者は、毎年その聖名を聞く度に、皆に腕の傷跡を見せ、誇らしく思うだろう。自分のあの日の勇姿をいつまでも忘れないだろう。人々は聖クリスピアンの日の戦いとして、我々の名を永遠に忘れないだろう。」そこへ物見(ものみ)が駆け込んでくる―仏軍が行進を始めました!137分。
ローレンス・オリヴィエ製作、監督、主演。アカデミー特別賞受賞。
鑑賞の手引き [英、仏百年戦争(1338年〜1453年)]
* 1338年英王エドワード3世は、領土拡大の為、仏に難癖をつけ王位継承権を主張し、戦争が始まる。著名なのはその子エドワード黒太子のクレンシーの戦い(1346)、ペストの大流行(1347〜51)を挟んで、ポワチエの戦い(1356)、そしてこの映画のヘンリー五世のアジャンクールの戦い(1415)。最後はジャンヌ・ダルクが出現し、シャルル7世が仏全土を回復する。
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