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[あらすじ] 生きものの記録(1955/日)

中島喜一(三船敏郎)は我が手ひとつで工場を建て上げ、大家族のほかに妾と庶子をも抱えるエネルギッシュな老人である。歯科医であり、家庭裁判所の参与も兼ねている原田(志村喬)が彼に興味をもったのは、中島が家族揃ってブラジルへ移住しようとして、当の家族から訴えられていることからだった。中島はある日突然に核兵器の恐怖に怯えはじめ、工場を放棄しても家族を安全な土地で生き延びさせようとしているのだ。そして現実的に中島が計画を実行しようとするにあたり、原田らは彼を正気でないとして準禁治産者と認めるのだったが、中島の行動はそれだけに収まらなかった。〔東宝/113分/モノクロ/スタンダード〕
(★3 水那岐)

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