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[あらすじ] 大西部無頼列伝(1971/伊=スペイン)

1867年、オーストリア領メキシコに再革命[下記参照]の動きが出始めた頃、ガンマン、サバタ(ユル・ブリナー)はベニト・ファレス[実在。後の大統領]の同志というオカニョから極悪非道な政府軍のスキメル大佐(ジェラルド・ハーター)を倒す為、革命軍のリーダー、エスクド(ペドロ・サンチェス)に手を貸して欲しいと依頼される。それは武器調達のために、スキメルが保管している砂金を奪おうとする企てだった。(まだまだ続きます)
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そして、ある町の酒場にエスクド、その部下の鉄玉のセプタンプル(サル・ボージェス)、死のフラメンコ踊りのギターノたちが入って行くと、1人のオーストリア人紳士がつぶやく「くせー」。エスクドはムッとするも、その時向こうから声がする「お前の方が臭いぜ」。主題曲をピアノで弾いていた、サバタだった。

そのオーストリア人は「やるのか」と銃に手を掛けるが、サバタが足でライフルを倒し発射させる方が早かった。倒れる男。横に居た、肥えた別のオーストリア人が胸に手を入れる。が、すっと横に来たエスクドが言う「やめた方がいいぞ」。そのオーストリア人が」ゆっくり出したのは・・・汗を拭くハンカチだった。この男はフォルゲン(ジャンニ・リッツォ)といい、その正体はもっと後になって、分かる。そして、突然ピアノを弾き始めたのは、サバトの友人というしゃれ男バランタイン(ディーン・リード)だった。しかし彼は「スキメルは家にピアノは2台持っているよ」と発言する。おいおい、彼は本当に信用できるのか?サバタ、エスクドたち、バランタイン、フォルゲン、そして大佐。彼らが入り乱れて、砂金強奪攻防戦へと流れ込んでいく。104分。

フランク・クレイマー監督・脚本の‘サバタ’シリーズ3部作の2作目。

*メキシコひとくち近代史

メキシコは1821年、スペインから独立。共和国、米墨戦争を経て55年自由主義革命(上記登場のファレスがサンタ=アナ政権を倒す)も、内戦は続き(レフォルマ戦争)、それに乗じて64年仏帝ナポレオン3世が出兵して、征服。3世はオーストリア帝の弟マクシミリアンを傀儡皇帝とするが、米の抗議また欧州のプロシア台頭でそれどころではなくなり、メキシコを放棄。元々自由主義思想のマクシミリアンは施策を行うも、再び革命が勃発。この映画の後‘67年反乱軍に銃殺され、また共和国になる。

(評価:★3)

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