[あらすじ] 銭形平次捕物控 まだら蛇(1957/日)
江戸。どこかの奥の一間で、悪人一味の寄合いだ。顔ぶれは勘定奉行矢田部(葛木香一)、元火盗改めの大沼(荒木忍)、商人大阪屋(天野一郎)他。小判を前に「ウム、本物そっくりだ」。そう、幕府の金融政策を逆手に取り、贋金作りを企んでいるのだ。「何せ、勘定奉行様がここに居られるのですから、もう間違いのない商売で。ハハハ」「囚人たちを急がせるのじゃ」「それはもう・・・」わっはははは!一方、囚人たちが働かされている穴倉に、源太(光岡龍三郎)はいた。スキをみて逃げ出す。(まだまだ続きます)
源太は大川へ。泳ぎ着いた町へ。木賃宿へ潜り込んだ。面倒見のいい願人坊主と山伏に、穴倉に残してきた兄の娘お吉へ(例の贋小判を添えて)の伝言を頼む。
お吉は、女ながら今は小吉こきちと名乗る若衆(美空ひばり)姿で、船宿で船頭をしていた。早速、宿へ向かって駆け出した小吉だったが、一足遅し。脱出を知った悪者一味の、役人を動かしての虱潰しの宿改めに、源次は見つけ出され、連れて行かれた後だった。
宿を出て、追っかける小吉。その後を追う1人の影が―誰あろう、門付けの新内流しに化けた銭形平次(長谷川一夫)その人であった。しかし、追いかける小吉と新三が橋の下で見つけたのは、源次の死体であった。
ところ変わって。一味が贋小判を流通させる為に、やくざを使って開いている賭場。師匠と呼ばれるお絹(木暮実千代)は、突然立ち上がり、脱いだ着物を放って、「目が出ないよ!これで貸しておくれ!」と言った。彼女の襦袢じゅばん姿を見て、ヒソヒソ声―これが楽しみで、来ているんですよ、と商人風の男たち。彼女は客寄せ人形として雇われているのだ。悪者一味とは深い関係はなかった。
彼女の目は出ない。「着なよ。」と羽織を投げてくれた者がいる。新三だ。有難うよ、と言って彼女が見上げると目が合った。えっ、あんた銭形の・・・、「しっ!」と平次は人さし指を立てた。
平次は正体がばれてしまうのか? それも心配だが、今回もまたぞろ巨悪に挑む平次、十手返上の大ピンチが待っている、88分。
美空ひばりをゲストに迎えての、長谷川平次シリーズ、第11作目。
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