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[あらすじ] 炎上(1958/日)
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★3舞鶴のお寺の息子・溝口(雷蔵)が驟閣寺にやって来た。父親を亡くした上に父の長患いで、自分の生まれた家も寺も人手に渡り、行き場を無くし、父親の修業時代の友人であった老師の世話になりに来たのだった。亡き父がいつも夢見るように語っていた驟閣寺の美しい姿。その姿に同じように魅せられて、その「美」と老師の優しさを心の依り所として彼は修行に励む。激しい吃音症から来るコンプレックスや閉ざした心も、この生活の中で解きほぐされて行くのかと思われたその時に、実母が舞鶴から出てきた。実母は長患いの父を裏切り、土蔵で知人の男と乳クリ合っていた汚らわしいニクイ存在。そんな母が自身の不倫の過去も無かったことにして、ナニ食わぬ顔で息子の出世を願うみたいな事を言い募る。溝口にはソレは耐え難い事であった。そんなある日、汚らわしいパンパンが驟閣寺の扉をこじ開けようとしているのを見かけた・・・ [more] (ボイス母)[投票(1)]
★4溝口吾市(市川雷藏)という青年が国宝・驟閣寺に放火した罪で取り調べを受けている。彼は寺の学僧で、住職(中村鴈治郎)の援助で大学にも通っており、はた目には何不自由ない生活をしているように見える。しかし、彼は生来の吃音症のため劣等感に悩まされ続けていた。亡き父親の縁で憧れの驟閣寺で世話になることになってから、その劣等感はやがて危険な方向へ導かれていたのだった。放火に至るまでの彼の身辺と心の動きを、溝口青年自身は回想する。[99分/モノクロ/シネマスコープ] [more] (Yasu)[投票]