売れない漫画家の服部（岩瀬亮）は自作のモチーフを得るためボクシングジムを訪れる。そこは、彼の同級生で元世界チャンピオンの三国（波岡一喜）が所属していたジムであった。服部はそこで、田村（遠藤要）というトレーニング生と知り合う。田村は痴呆性の祖母（小野敦子）と２人暮らし、バイトもクビになり、ジムでは先輩の榎本（玉井英棋）のカツアゲのパシリ状態。鬱積する感情はやがて臨界点に達する。一方、服部は今では三国と同棲する元カノの麻奈（町田マリー）を訪ねるのだが…。監督真利子哲也の東京藝術大学院の修了作品として制作された長篇劇場映画デビュー作。