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[あらすじ] ハンナ・アーレント(2012/独=イスラエル=ルクセンブルク=仏)

ドイツ生まれのユダヤ人哲学者、ハンナ・アーレントの伝記映画。1960年、イスラエル諜報機関によるアイヒマン逮捕の報は、N.Y. のユダヤ人社会にも衝撃をもたらした。自身も被抑留者だったハンナは裁判傍聴を希望、雑誌“ニューヨーカー”の特派員としてエルサレムへ赴く。だが帰国後、彼女が発表したレポートは、アイヒマンを擁護し、ユダヤ人同胞を侮辱したとして、ごうごうたる非難を浴びるー。“アイヒマン裁判”に関わった彼女の4年間の生活を通して、“悪の凡庸さ”を指摘したアーレントの個性と思想の真髄に迫る。114分。
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 主演は、ヨーロッパを代表する女優で、86年『ローザ・ルクセンブルク』でカンヌ映画祭最優秀主演女優賞を受賞しているバルバラ・スコヴァ。同じく『ローザ~』で監督を務めたニュー・ジャーマン・シネマの旗手、マルガレーテ・フォン・トロッタが本作でもメガホンをとっている。撮影は、ゴダールやカラックスらとも仕事をしているカロリーヌ・シャンプティエ。ほかに、ハンナの秘書・ロッテ役に『英国王給仕人に乾杯!』のユリア・イェンチ、親友で率直な米女流作家メアリー・マッカーシー役に『アルバート氏の人生』のジャネット・マクティアなど。

 アイヒマンの裁判シーンは、本物の記録映像が用いられている。

 恩師・ハイデッガーとの秘めた恋のエピソードも収められている。

 主な受賞は、ドイツ映画賞作品賞銀賞・主演女優賞、バイエルン映画賞主演女優賞など。

(評価:★4)

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