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[あらすじ] 毛皮のヴィーナス(2013/仏)

オーディションを終えても主演女優が見つからず、舞台演出家のトマ(マチュー・アマルリック)は苛立っていた。会場を後にしようとしていたそのとき、無名の女優(エマニュエル・セニエ)が遅れてやってきた。名前は戯曲の主役と同じワンダ。雨に打たれびしょ濡れの古着をまとった下品で無作法なその女は、強引にトマを相手に演技を始めてしまう。気乗りしなかったトマだが徐々にワンダに魅せられ、主従の関係は逆転しトマはワンダに支配されいくのだった。マゾヒズムの語源となったザッヘル・マゾッホの原作小説の戯曲をベースに、さらにそのオーディションという状況設定で、虚構と現実の境が消え支配者と被支配者が錯綜する幻想劇。(96分)
(★3 ぽんしゅう)

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