[あらすじ] 愛の嵐(1973/伊)
ナチスのユダヤ人強制収容所で死を待つだけの少女(シャーロット・ランプリング)がひとりの親衛隊将校(ダーク・ボガードの目にとまり、死と引き換えに彼の性の玩具として調教されていく。しかし彼女の肉体におぼれていく過程において、絶対的な権力者と弱者であった二人の間に微妙な変化が現れる。
戦後、男は名を変えナチスの追及から逃れ、初老となったいまホテルのナイトポーターとしてひっそりと暮らしていたが、そこに現れたのは有名指揮者の妻となったあの少女だった。
時を隔てて地位が逆転した二人に恐怖と憎しみと、そして当時の倒錯した微妙な肉体の記憶が戻ってくる・・・
一方ナチスの残党たちにとって生き証人たる女の出現は脅威であり、抹殺すべき対象であった。
女性監督リリアーナ・カヴァーニが究極ともいうべき「愛」の形を大胆な性描写とともに描ききり、その退廃的な匂いは現在も各方面に多くの影響を与えている。
(sawa:38)
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