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[あらすじ] イヴの総て(1950/米)

シドンズ協会の宴会場で39回の歴史を持つ演劇界最高の栄誉〔サラ・シドンズ賞〕の授与式が行われた。会場の客席にはこの物語りに関わる人達が顔を並べるている。批評家のアディソン、劇作家の妻カレン、製作者のマックス、そして本物の大女優マーゴ・・・。演劇には2種類の製作者がいた。出資者との強力を求める芸術派と自分の金をつぎ込む金儲け屋。さて今回の受賞作はいったいどっちかな?いよいよ授与式も終盤を迎え〔サラ・シドンズ賞〕の受賞者の名が・・・「発表します!」素晴らしい名演技を見せてくれた史上最年少の女性・・・イヴ・ハリントン嬢です。湧き上る拍手の渦の中、イヴの笑顔が毀れカレンは今から6ヶ月前を振り返る。
かっきー

そう、演劇の頂点まで駆け上がったラッキーガールはこうして誕生する。

10月の霧雨の降る夜にカレンは一人の少女を探していた。いつも楽屋口に立っている少女を・・・。戸口の影から少女がカレンに声を掛ける。「あの、あなたは女優のマーゴさんのお友達ですよねぇ?」この少女の事が気になっていたカレンはマーゴに会わせたくなる。舞台裏のステージを見る少女は「良い臭い・・・この劇場には魔法の香水の臭いがするわ。」本当にこの少女はなんて可愛いのだろうか!

一方カレンはマーゴにファンを連れてきたと話すが、「お断りよ!とっとと帰ってもらって」と傲慢な態度。しかし、いつも見に来ているレインコートの変な帽子を被った子だと知り、会うことに・・・。普通の演技なんてつまらない、そうだ旦那を銃でぶッ殺す役がいいわ!なんて熱弁する所にマーゴの性格が現れている。

自己紹介を済ませ「あなた、なんで私の芝居を見に来るの?」とマーゴは聞く。イヴはマーゴが良い劇を選ぶからと答え、自分の過去を話す事になる。「真実は小説よりも奇なり!」と視聴するマーゴの目には溢れんばかりの涙。すっかりイヴを気に入ったマーゴは彼女を自分の付き人として側に置くことにする。

もう、お金を払って演劇を見ないですむ。そして、憧れの女優が目の前に。イヴも子供の頃から演劇をこよなく愛していた。ビール工場で普通に働いていたが「私の進めべき道はこんなんじゃないわ!」という理由で辞めていた。そんなイヴの本当の夢とは・・・。

のちに繰り広げられる人間群像はまさに必見!人間の綺麗な部分、醜い部分が鮮明に描き出されている名作です。そして、演劇を愛する者達のシンデレラストーリーとも言える作品ではないでしょうか?

(評価:★4)

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