[あらすじ] アラン・スミシー・フィルム(1997/米)
スタローン・ジャッキー・ウーピーの3大スター競演のアクション映画が企画された。若き編集者(エリック・アイドル)が監督に抜擢されるが、3人の高額なギャラがネックとなり、撮影は思ったように進行しない。プロデューサーのジェームス(ライアン・オニール)までが編集に口を出すようになり、不満たらたらの監督はついに自分の名前をクレジットから外すことに。監督協会の規定で、こんな場合は「アラン・スミシー」という決まった名義がクレジットされることになる。ところが、なんと彼の本名もアラン・スミシーだからさあ大変![86分/カラー/アメリカンヴィスタ]
ハリウッド作品の監督は、プロデューサーなどの関与が原因で作品の仕上がりに不満な場合に、監督協会が定めた変名アラン・スミシーを自分の名前の代わりにクレジットすることができる。ハリウッドでは一般にファイナル・カット(最終的な編集の権限)を持つのは監督ではなくプロデューサーであるため、「他人が編集して自分の意図しない出来になった作品に、自分が監督としてクレジットされるのは堪えがたい」という際の救済措置でもある。
本作の監督アーサー・ヒラーは、自分が編集したバージョンではなくジョー・エスターハスのバージョンがスタジオに採用されることになったことを不満として、自分の名前をクレジットから外した。よって、「監督の名前がアラン・スミシー」という題材のこの作品で、実際に監督がアラン・スミシー名義になるという、何ともややこしい事態になった。
最低映画に与えられる賞として有名なゴールデン・ラズベリー賞では5部門を受賞し、うちジョー・エスターハスが最低新人賞・最低脚本賞など4部門を独占した。
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