製作会社の社長の立花は、カメラマンと二人でかつての名女優・藤原千代子の屋敷に向かった。千代子のドキュメンタリーを制作するためであったが、立花は若い頃から女優・千代子の大ファンであった。７０を越えた千代子は、老いてもなお昔の清らかな姿を残していた。立花は千代子に「鍵」を渡した。昔彼女がなくしたその鍵は、少女時代の千代子が出会った青年のものだった。そして、彼女はその青年にもう一度会うために女優になった。今、時を越える想いが語られようとしていた･･･。