１９７６年。アルゼンチンの首都ブエノスアイレスでは軍司政権の下、少しでも反体制の言動をする者は秘密警察に拉致される。そして、表向きは「失踪」ということで処理されていくのだ。その数は３万人に達しようとしていた。児童劇団の演出家カルロス（アントニオ・バンデラス）が、或る日、家に帰るとジャーナリストの妻セシリア（エマ・トンプソン）が居ない。彼女も又、拉致されたのであった。警察に届け出て１人娘のテレサ（レティシア・ドレラ）と待つしかないカルロス。しかし、或る劇団員の少年に父の失踪を聞いた瞬間、彼の脳内にリアルなイメージが飛来した…。クリストファー・ハンプトンの監督第３作。