１９４９年。ソ連属国となったハンガリーでは共産化が進められ富裕層からの資産没収が国土を席巻した。その折りに軍部のお抱え運転手と資産家令嬢として出会った２人は熱愛の末結ばれた。それから６０年。民主化された祖国は老夫婦に冷たかった。エミル（エミル・ケレシュ）とヘディ（テリ・フェルディ）の夫婦は年金では立ちゆかず電気は止められ家賃滞納で家財を没収されそうになる。意を決したエミルは１０年以上乗っていなかった愛車チャイカに乗り夜のブダペストに乗り出していったが…。ガーボル・ロホニ長篇劇映画第１作。第３８回ハンガリー映画週間、監督賞受賞。