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[あらすじ] 軍旗はためく下に(1972/日)

1952年戦没者遺族援護法が施行されたが「敵前逃亡につき処刑」とされた富樫軍曹(丹波哲郎)は英霊の列に加わる事も出来ず、妻サキエ(左 幸子)にも恩給は支給されなかった。以来サキエは端書1枚の通知での処理、判決文も軍法会議開催の証拠もない処分は納得できないと、20年以上厚生省に不服申立てを続けてきた。すると厚生省の新課長(山本耕一)から当時の分隊名簿が渡された。「問合せに応じない4名なら何か情報をご存じかも知れません。遺族の方が直接頼んでみては…?」サキエは夫の死の真相を突き止めようと訪ねる決心をした。しかし4人(三谷 昇関 武志市川祥之助内藤武敏)の口から語られた言葉は…。
死ぬまでシネマ

原作は63回直木賞(1970)を受賞した結城昌二の同名小説。監督は15歳で敗戦を迎えた深作欣二。脚本=新藤兼人・撮影=瀬川 浩・音楽=林 光と渋い面子で固め、妻が真相を突き止めるという構成で、いたずらな戦闘描写より、より本質的な戦争のむごたらしさを炙り出した。1972年キネマ旬報第2位。97分。全洋画Online http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=143913

(評価:★5)

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