コメンテータ
ランキング
HELP

[あらすじ] 王様と鳥(1980/仏)

目もくらむ高層宮殿に君臨するタキカルディ王国のシャルル16世。国民は王が大嫌いで、王もまた国民が大嫌いという暴君だ。小鳥たちを追い回し鳥撃ちに明け暮れ、気に入らない絵を描いた肖像画家はあっという間に抹殺。そして今日も、最上階の寝室で眠りについた夜のこと、部屋に飾られた絵の中の「美しい羊飼の娘」と「煙突掃除の青年」の恋を「やぶにらみの王様」の肖像画が邪魔し始めたのだった。部屋を抜け出し、鳥たちの助けを借りながら高層宮殿を逃げる娘と青年。二人を追う王様と警察隊。世界の支配構造さながらの宮殿の中で、やがて様々な危機と矛盾が見え始める。(87分/カラー/スタンダード)
ぽんしゅう

本作は、フランス初の長編アニメーション映画として52年に公開され、ヴェネチア映画祭・審査員特別大賞を受賞した『やぶにらみの暴君』の改変完成版にあたる。作者のポール・グリモージャック・プレヴェールが未承認のまま公表されてしまった52年版に、監督のポール・グリモー自らが70年代的要素を加え約半分を作り変え79年に公開された。製作を開始した1947年から32年後のことである。

(評価:★3)

投票

このあらすじを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のあらすじに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。