沖縄県コザ市。17歳のアオイ(花瀬琴音)には2歳の息子・健吾がいる。オバァに息子をあずけ朝までキャバクラで働いている。夫のマサヤ(佐久間祥朗)は建築会社の作業員だが仕事に身が入らず、アオイの稼ぎをくすねては遊びまわっていた。家族の将来を案じて夫を正論で問いただすアオイに反論できないマサヤの拳が飛ぶ。そんなおりキャバクラに警察の手が入り未成年のアオイは働けなくなってしまった。しかたなく実父(宇野祥平)やマサヤの母(松岡依都美)を頼るのだが・・・。若年層(19歳以下)の出産率が全国一位、17歳以下の子供の相対貧困率が30％に迫る沖縄の現実を活写する工藤将亮監督作。(128分)