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[あらすじ] コンクリート(2004/日)

高校を中退した大杉(高岡蒼佑)は粗暴な性格で鑑別所から保護観察を受けるなど荒れた暮らしをしていた。やがて暴力団の下部組織を任され、仲間や後輩を集めて竜神会と名乗った。ある日、ひとりの女子高生を拉致し暴行する。監禁場所は後輩の自宅二階の一室。この日から想像を絶する性的暴行・暴力・リンチの日々が始まった。1989年に社会を揺るがした「女子高生コンクリート詰め殺人事件」を題材に映画化。本作の公開が知らされるやネットを中心に抗議が殺到し、銀座シネパトスでの劇場公開を断念させられる事態が起こった。<アムモ=ベンテンエンタテインメント/90分/カラーワイド>
sawa:38

2005年4月、新聞紙上で銀座シネパトスでの劇場公開が報道されるや2ちゃんねるを中心とするネット上で激しい抗議が巻き起こり、公開は中止に追い込まれた。だが、制作側の執念が実り7月に入りアップリンク・ファクトリーにて一週間だけだが公開という日の目をみる事が出来た。

現在も本事件については2ちゃんねるの複数の板で活発な意見・批判が交わされており、凄絶なリンチ内容が記録された公判記録はもとより、少年たちの実名から、彼等の家族氏名・勤務先・子供の学校名まで晒されるなど異常な事態を引き起こしている。

なお本事件では映画に描かれた少年4人が逮捕され、他に3人が少年院に収監された。しかし、裁判記録に名前が登場するだけでも最低10人が暴行に参加し、近隣の若者100人(?)近くが監禁を承知しており現場の「見学」に訪れたとされている。また、階下で暮らしていた犯人の両親は何度か被害者の少女と顔を合わし、さらに夕食を共にした事実も判明したことから、この事件の異常性が高まっている。

さらに本事件がきっかけとなり、少年事件の実名報道が問題となり、また、少年法の改正にまで影響を及ぼした。まさに日本の猟奇事件の中でも特筆される事件であるが、主犯のAは現在も収監中であり、まもなく2007年に出所の予定である。

(評価:★1)

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