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[あらすじ] 鬼火(1956/日)

蝉の泣く猛暑の中、忠七・(加東大介)はガスの集金に勤しんでいた。キャンデー屋・(佐田豊)と世間話をした後に訪問した中流家庭の奥さん・(中北千枝子)からはラッキーストライクを貰ったり、水原・(中村伸郎)という主人と女中・(中田康子)がしっぽりしているところに出くわしたりと悪くない商売である。自身も松田しげ・(清川玉枝)から家賃を迫られている身だが、集金は忠七の自尊心を満たしてくれるのだ。そんなある日、同僚の吉川・(堺左千夫)が「逆さにしても鼻血も出ない」と言う、ひろ子・(津島恵子)という女の家を訪ねると「寝たきりの旦那・(宮口精二)の薬を煎じるためにガスを止めないでくれ。」と懇願される。女の浴衣姿を見て劣情にかられた忠七はある交換条件を持ちかける。 [東宝/モノクロ・スタンダード/46分]
TOMIMORI

「気の毒なのは、此の人たちの運命であった。世間にはふとしたことから、その人の一生を左右することがありがちだ・・・」という作者の言葉で始まるが、原作者の吉屋信子は本作品と『安宅家の人々』で第4回日本女流文学者賞を受賞。文学界に広く認められる。

(評価:★4)

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