[あらすじ] わが道(1974/日)
「村の女は眠れない/夫のぬくもりに包まれないと女は眠れない…」出稼ぎが、夫と妻のあいだに割って入り、親と子のあいだを引き裂いてゆく。そのために起こる悲劇は後を絶たない。芳造(殿山泰司)の妻、ミノ(乙羽信子)は青森・十和田で食堂を開いていた。そこは学校すら廃校に追いやられる過疎地帯だ。ミノの食堂も開店休業状態であったが、老いた夫の手は不自由であり、雇ってくれる場所もない。だが、何とか名古屋にツテがあるという知人を頼り、芳造は出稼ぎに出ていった。しかし彼は消息を絶ち、東京駅にボストンバッグを残して行方不明になってしまった。そして9ヵ月後、ミノは意外な報せを受け取る。〔近代映画協会/129分/カラー/スコープ〕
(水那岐)
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