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[あらすじ] 悲しみは空の彼方に(1959/米)

1947年コニーアイランドの謝肉祭会場。人混みの中で金髪の美しい婦人ローラ(ラナ・ターナー)と6歳スージーは黒人婦人のアニー(ジュアニータ・ムーア)と8歳サラジェーンと知り合う。サラジェーンの顔が白人っぽいので、アニーを金持ちの娘の世話係と思ったが「いいえ、娘よ。父親似。生まれる前に行ってしまったけどね」とアニーは言った。いたずら娘たちは、写真を撮っていた若い男スティーヴ(ジョン・ギャビン)と仲良しに。帰る段になってアニー親子が泊る所が無いと知り、ローラはわが家へ誘う。「それなら無給で女中として同居させて欲しい」というアニーの申し出を、親1人子1人という同境遇の者として、承諾する。(まだまだ続きます)
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数日してスティーヴが訪ねて来る。皆で歓待し、その後たびたび来るようになる。彼は本物の芸術写真家になりたいという夢を話す。一方ローラは、夫が地方劇場の演出家で亡くなった後、女優の夢を捨てきれず、金を貯めてニューヨークへ出て来ていた。

しかし小さなCM出演をしただけで、何ヶ月も仕事はなかった。有名な俳優斡旋事務所のアレン(ロバート・アルダ)にやっと会えるが、「歳も歳だし、実技理論がある訳でもない。ただ美しい顔と足を持っている。ので、劇作家と寝るとか、演出家にヌードを見せるとかは出来る。」と言われる。怒りと共に世間知らずだったと落胆するが、スティーヴに慰められ、気を取り直すローラだった。そして半年後、仕事が舞い込む。あのCMを見た有名な劇作家エドワード(ダン・オハーリヒー)が使いたいと言って来たのだ。全くの端役だったが、これが大きな転機になって行く。

一方家庭ではアニーの娘サラジェーンは昔から、黒人の血を恥じていた。黒人人形も嫌、母親と歩くのも嫌、そして成長した彼女(スーザン・コーナー)は、外で白人のようにふるまっていた。娘を溺愛するアニーは不憫に思いながらも、「神の御業(みわざ)には意味が有るのよ」と言うが、娘は聞く耳を持たず、家出をする。一方16歳になったスージー(サンドラ・ディー)は誰にも言えない秘密を抱えていた。母1人子1人という2組の家族の半生を描く、125分。

サラジェーンを演じたスーザン・コーナーは、ゴールデン・グローブ助演女優賞受賞しアカデミー同賞はノミネート、又ジュアニータ・ムーアもゴールデン・グローブ賞アカデミー賞共にノミネート。その他数々の受賞、ノミネートされる。

(評価:★5)

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