[コメント] 凶気の桜(2002/日)
これだけ暴力シーンばっかりなのに見事に反暴力映画になっている。わざとに軽い映像は見てほしい観客層に向けての確信犯的行為でしょう。間抜けかつ気持ちの悪い右傾ラップも逆説的に効果的。プチナショナリストにつきつけた本気のドス。脱帽。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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おのれを疑問と嘲笑の対象とする事で裏返しのPEACEメッセージを伝える窪塚の自虐的な名迷演はもっと評価されてよいと思う。須藤元気の演技も見事。制作者はこの映画自体を美的なものに昇華させることに失敗しているが、これはわざとだと大人の観客は気づかなくては。こんな世界にはついていけねーと若い観客に思わせることがこの映画の最大の狙いだと思うし、それには見事に成功している。本気で多くの若い人に見てもらいたい。
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