[コメント] g@me.(2003/日)
前半はゆるめだが、後半に入って俄然面白くなるミステリーの秀作。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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前半は誘拐ものの王道パターン(被害者と加害者の電話越しの交渉、身代金の受け渡し)を踏襲しつつ物語が進みますが、後半に入ってから一転。観客の想像を完全に振り切る形で俄然面白くなります。
東野圭吾の原作のレベルが高いんでしょうね。それに着目した製作陣も非常にセンスがよいです。「g@me」というタイトルも、携帯電話やパソコンを駆使したデジタル誘拐の象徴という感じで印象的です。
今更のように気付きましたけど、葛城宅に張り込む捜査員(椎名桔平)や警視庁の総動員も、身代金受け渡し阻止の行動も、そんなものは全く存在せず、全部あれは佐久間と樹里の頭の中での行動なんですね(←とっとと気づけ)。原作は犯人側からしか視点を持たせないということでうまく処理してますけど、リアルな映像を見せつけられると完璧に騙されます。
最初に佐久間が床に倒れて独白するという倒置法的な物語のスタートを見せられているので「ああ、佐久間の負けでゲームが終了するんだな。しんみり・・・。」といったところでの再度のひっくり返し。
この最後のひっくり返しに関わるストーリーはちょっとテンポが悪くなる(ドライだった物語に湿り気が加わる感じ)のが難点。思い切って樹里と佐久間のラブロマンスの件はちょんぎって、ドライなままで物語を終わらせてもよかったと思います。
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