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[コメント] 劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト(2003/日)

井上敏樹は決して無能ではない、ということが理解される一本。二時間ワクは欲しいところだが、『人造人間ハカイダー』の魂が確実に継承されているのが観てとれる。
水那岐

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







シネスケでは評判の悪い井上敏樹のファンである俺としては、ここ何年かの低迷(とも俺には思えないのだが)を吹き飛ばす快作が撮られたことは非常に嬉しかった。

人間解放軍が明らかに不穏なテロリスト集団に見える、平和な休日風景のなかでのオルフェノクとの戦い。TVを継承するかたちでの平和勢力のオルフェノクたち。そして、最終的に現われる乾巧の正体…。戦いのなかでの僅かな安らぎを惜しみながら次々と倒れてゆく若者たちの姿には、判っていても涙が出る(とくに海堂と結花!TVではぜひ生き残ってほしいものだよ。sawa38さん、あの最期のシーンに『夢のかけら』が流れていてほしかったのは俺も同様です)。

また、TVでは滅多に拝めないホース、クレインの疾走形態、飛行形態が充分に見られるのは収穫である。それだけに、オルフェノクは知性ある人間の変身体であることを踏まえない巨大オルフェノク(獣か?)の存在や、意味のないスマートブレイン社社長の姿には違和感を感じたのだが…。

とにかく、我々がオルフェノクであるとの視点から見たアウトローどもの戦いは、辛く儚かった。

(評価:★4)

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