[コメント] ゴダールの決別(1993/スイス=仏)
一周回って、「もしかしたら凄い単純なんじゃなかろうか、この映画」とか思い始めてる自分がいる…
格言だの何だのもうはっきり言ってよく判らんどころか全然判らんのですが、この映画で数少ない判りやすい感情の発露である、夫が妻に発して「何故自分を信じてくれなかったのだ」と嘆き悲しみむせび泣くシーンが非常に印象的に描かれていたりとか、ラストで持って来るシーンが「石を投げよ」って聖書だかの引用に倣って行動してるんだけどやってることは走り去った電車に石投げる行為だったり(このときのおっちゃんたちの顔がまた餓鬼っぽいというか楽しそうなんだよな)するあたり、そんなことどうでもいい映画なんじゃない? とか考えてしまう。
何と言うか、小難しい事いってるけど、肉感に対する愛着というか、個々の自己にとっての現実(例・妻にとっての夫)を慈しむようものがどことなく透けて見えて、僕にはそれがとても大切なもののように思えるのです。
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