[コメント] めぞん一刻 完結篇(1988/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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リアルタイムで「めぞん一刻」を堪能したことのない自分ですが、原作を読んだときの衝撃は今でも忘れられない。この衝撃を今更語る必要もなく、ファンの方にならお分かりいただけると思う……。
五代と響子、結婚式の2日前。10日間連続宴会の9日目を描いた本作は原作には無かった物語で、キーポイントは八神いぶきの存在になっている。いぶきの五代に対する思いは「自然消滅」という言葉が最も合うと思っていたのだが、この劇場版では何故か思いが逆戻り(アニメ版で語られなかったのか?)。五代は五代でいぶきを上手く説得できない。というか一之瀬のオバサンをはじめとする手ごわい住人にことごとく邪魔をされてしまう。この辺はまさしく原作の良き要素。舞台は終始一刻館なので全体的に地味な感は否めないので、もっともっといぶきには爆発してほしかったところ。手紙のエピソードに関して言えば、まさに響子さんってな感じで面白い。心が和むね、やっぱりこの人は。
悔やまれるのは朱美とマスターの恋の行方が中途半端だったこと。あのままマスターを帰らせた後、何かしらもう一エピソードあっても良かったかと。原作のほうが心温まる感じだったなー。
ハイクオリティ版のDVDで鑑賞したのですが、何かと豪華だぞこれは!この作品は『うる星やつら 完結篇』(W完結篇か!)と同時上映だったようで、複数の劇場予告編が収録されている。また、アニメ版のオープニング・エンディングクレジット集なんかもあってファンには堪らない内容なんだと思われる(VHS版には無いのでしょうか?)
そろそろ高橋留美子にはスピリッツに戻ってきてもらいたいのですが…小学館さんどうでしょう?!?!(スピ愛読者より)
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