[コメント] マーサの幸せレシピ(2001/伊=スイス=独=オーストリア)
神経を病んだ現代の世界は「イタリア」を必要としている! ・・・に、違いない。規律が美徳とされるプロテスタント的倫理観が優勢な社会の英米独あたりでは、「疲れた」人々の間に、カトリック系のおおらかな文化に対するあこがれがある。
映画の「出来映え」という意味では脚本にも演出にも隙があるけれど、マルティナ・ゲデックの透明感のある美しさ、同じく透明感のあるカメラ、それにECMレコードの御大、マンフレート・アイヒャーが監修した、ユーロジャズのスターが勢揃いのこれもリリカルな透明感のあるサウンドトラックがいい感じ。
要するに、この「空気感」を楽しむ映画なのだから、「ドラマ」優先のハリウッドリメイクとは比べるべくもない。
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