[コメント] レオン(1994/仏=米)
ホント、ハリウッド映画じゃない!これはきっとフランス映画だ!
いや、ハリウッド映画であることは間違いない。しかしジャン・レノ扮するレオンがしどろもどろに小学生に翻弄される姿、それはハリウッド映画のコメディーであり、クリーナー(殺し屋)としてのプロフェッショナルな姿がフランス映画のオシャレで完璧な傾向となり、この矛盾が映画を覆っている。
アメリカだけでなく日本も含めた幼児に対する虐待と腐敗しきった麻薬社会という暗い題材にこの矛盾する主人公のキャラクターは絶大だ。レオンは子供に子供扱いされながら、仕事は完璧にこなす。
日本の家庭でも行われているかもしれないこの現実に気づく者はいるのだろうか。会社では仕事を完璧にこなすが家庭にもどっては子供を罵倒し虐待する。そんな社会人に育てられてた子供がまともに育つのだろうか。これが現実というものなのだろうか。
複雑化した社会の中で、少し足りないレオンが純粋に仕事をこなし、純粋に子供を愛する姿は無垢で共鳴できる。
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