[コメント] 日本の首領 完結編(1978/日)
殺されまくった3作目ともなると黄金の東映やくざスターたちも遂に底を尽いたかと思われたが・・・ところがどっこい、最後には彼等がいた。大スターを向こうにまわし東映任侠路線の悪役を一手に任されてきた彼等こそ「東映の悪役」だっ!
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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並み居る大スターたちがオーラを放ちながら慣れぬ「悪役」として殺されていく。その数は東映史上最多となるであろう殺され方であった。
そして最後に残ったのは他所から借りてきた三船敏郎。いやいやそうじゃない。その側近として生き残った面子たちが嬉しいじゃないか。安部徹・遠藤太津朗・渡辺文雄・小池朝雄。
そう彼等はギャング映画から任侠映画、そして実録ヤクザ映画と、数々のスターを敵にまわして東映を支えてきた功労者たちじゃないか。彼等はこの手の映画では必ず「殺された」。観客のカタルシスのはけ口として殺されてきた面子じゃないか。
そんな彼等を今回、東映は殺さずに勝ち組として生き残らせた。この感慨深さはどうしたものか!
そしてこの面子の中に天津敏が不在な事に寂しさを覚える。
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