[コメント] 赤毛のアン アンの結婚(2000/カナダ)
果たしてアンにロマンスは要るか?人生を彩るWARは要るか?
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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赤毛のアンの原作は、「アンの青春」までの部分しか知らない。よって世のアン・フリークの気持ちを代弁することは全くできないのだが、「赤毛のアン」にこんな大掛かりなドラマが必要なのか、アンという女性は何事もない人生をも面白くしてしまえるパワーを持っていた筈ではないのか、と思わせられてしまった。
特に余計なのが何かとアンに付きまとう作家・兼地下活動家のキャメロン・ダッドであり、他ならぬ第一次大戦である。これらが用意されたお陰で物語は一気にハーレクイン・ロマンスばりの大波瀾悲劇となってしまった。ダッドはヨーロッパ中をアンと転々とすることで姿の見えないギルバートよりも優位に立った。その妻を失い、彼自身も暗殺され、子供をアンたちに託すことで物語を語るうえで無視しては語れない存在になってしまった。しかし、ラストにギルバートとともにグリーンゲイブルスに戻るアンの傍らに、二人のものではない子供が付き添っていることはどうにも納得できない。やはり、アンに余計なロマンスや冒険は不要である筈だし、古くからのキャラクターを凌駕する登場人物も必要ないと考える自分は、保守的に過ぎるのだろうか?
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