[コメント] 狂へる悪魔(1920/米)
『ジキルとハイド』ものでは嚆矢に近い映画であるせいか、人格崩壊の戦慄をまざまざと描き出す後続作品に感じる知的興奮は得られない。ただ敢えて挙げるなら、ハイドと化すことによって変貌するジキルの容貌の変化、そしてハイドの忍び寄る幻覚的前兆としての巨大な蜘蛛のイメージなどの演出が興趣を誘う。ジキルのギリシャ彫刻的美貌は当時なればこその表現か。
(水那岐)
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