[コメント] 世界の涯てに(1996/香港)
不出来ながらも愛しい暖かな力作。「愛」と言うのは「この人のそばで生きてゆきたい」と思うものだと思っていたけれど、
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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実は「この人のそばで死にたい」と思うものなのかもしれないと思った。「生きる」と言う意味の、「死ぬ場所」探しの映画。
思いつく限りの色々を詰め込んでしまったという感じの、ほころびが多々ありながらも、なんだかどうも憎めないとても心暖かな映画。事務所の従業員一人一人にまで、気持ちが行き届いている。主人公2人歌までデュエットしちゃってるよー。でもってこの歌詞がいいんだ〜。
でも、「恋愛物」として肝心要の、なぜテッドではなくて、ナーに惹かれていったのか、と言うエピソードがちょっと弱いですよね。テッドはお姫様抱っこして具合が悪い所を運んでくれて、料理も作ってくれたし(<おい)私だったらあのままスコットランドに残ります(笑)。バラのエピソード(切ない・・・)と、少女を映画館に探しに行くエピソード(この子かわいい・・・)で、もっとナーにドキッとする魅力を表現出来たはず。
それにしても「世界のはて」のエピソードは本当に素敵です。人は「死ぬ場所」が決まっている事で、安心してより豊かに生きる事が出来るのではないかと思う。それは、大切な人のそばであったり、大切な自分の心の中の何かであったり。よく、「生きる意味がみつからない」と言う事を耳にするけれど、反対に、「自分は何のために死ねるか」と言う事を考えてみる事も、「生きる意味」を見つける事に繋がるのではないかな、と思いました。
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