コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 突然炎のごとく(1962/仏)

唯一「理解できた」やりとりは、次のとおりです→
ユリノキマリ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ジュールと結婚し、「穏やかだが円満には見えない家庭」を築いたカトリーヌと、彼女への欲望を抑えるジム。カトリーヌは自分の率直な胸の内をジムに話す。

ジム「わかるよ」

カトリーヌ「わかってほしくない」

※※※※※※※※※※

人間関係も映画も、「理解」ではなくて「受容」できるかどうか。ほんと、これだけ。ジュールとジムの関係ですら例外ではなかった気がします。

画として、存在として魅力的な映画だけれど、都合よく観念的で、どこか計算くさい唐突な展開もちょっぴりあり。きわめつけが「出った〜、出ました〜」と、「バニーボーイ」の小林賢太郎(ラーメンズ)の口調で叫びたくなるオチ。「遺灰を風に乗せてほしいというカトリーヌの願いは却下された」という、ジュールの最後の独白に、何だかとっても健全なものを見た思いがして、ほっとしました。

ある種の傑作であることは認めるけれど、易々と受け入れることができません。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (2 人)ぽんしゅう[*] けにろん[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。