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[コメント] 華氏451(1966/英=仏)

愛すべき珍作。同じ年に『2001年宇宙の旅』が撮影されてるってのに、なんだこのSFコメディは?
ペペロンチーノ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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ウは宇宙船のウー!

どうも。言いたいことを勝手に言うペペロンチーノです。 レンタルビデオ屋の中古を購入したまま部屋の隅で20年も放置していたVTRを引っ張りだして観ました。

トリュフォー下手だな、ってことは重々承知の上で鑑賞すべき映画。

英国人スタッフと上手くいかなかったということを割り引いても、実はトリュフォーはSF嫌いだということを割り引いても、「下手だな」って映画。

そもそも、こうした大作向きの題材はトリュフォー向きではない。なぜなら彼は「私的」な作家だから。

しかしそう考えてみると、「書物好き」というトリュフォーの“私的”な面が前面に出た映画に思える。 だって本当は「思想統制の恐怖」が描かれるべき題材じゃない? それを何だか「本はいいよね」みたいな話になっちゃってるし。

ああ、そうか。 トリュフォーの映画って、いつも「好きなもの」を「愛おしい目」で見つめた映画だから、なんだか憎めないんだ。 そういうことを気付かせてくれた貴重な映画。 ま、20年も放置してたけどな。

(13.01.14 VTRにて鑑賞)

(評価:★3)

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