[コメント] 突撃(1957/米)
本作の、将校を描いたところと下級兵を描いたところを、切り離してそれぞれ究極までデフォルメすると、『博士の異常な愛情』と『フル・メタル・ジャケット』になるのかな。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
本作で特筆すべきは両者の板挟みになり苦悩する大佐(カーク・ダグラス)の存在。そして、見事に詩的なあのシーン。。
人間性を完全に否定され鬱憤たまりにたまった兵士達。そんな飢えた獣のような男どもの前に連れ出される敵国の娘。いったいどんな目に合わされるのか。娘のか細い歌声は、兵士達の猥雑な歓声にかき消されていたが…。いつしか歓声はおさまり、そこには夢中になって歌声に合わせハミングする兵士の人間らしい顔、顔、顔。
はっきり言って綺麗過ぎる、リアリティも感じない。だが、こんなにも詩的にヒューマニティを描く方法があったとは!素晴らしい。釘付けになった。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。