[コメント] 恐怖の報酬(1952/仏)
キューっと胃が引き締まる緊張感が続く映画。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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久々に観たが、ニトロ運搬が始まるまでに一時間かかっていたのには驚いた。何故彼らがこんな危険な仕事を引き受けたのか(彼らの置かれている厳しい状況)、そして彼らはどういう人物なのかを時間をかけて描いている。結構まどろっこしいし今なら大幅カットされていただろう。現在なら一攫千金とスリルを求める主人公達という設定になるのかな。
そこからハラハラドキドキの運搬シーンに移るのだが、ジョーのうっとうしさがあまりにも目立った。任務自体よりもジョーの足の引っ張り具合が、危険度を増しているような気がする。
油の池からトラックで這い上がるシーン、観てるこっちまで歯をくいしばってしまった。基本的にBGMがないので、自然と主人公達と同じ境遇に置かれてしまう。
そんなピンチをくぐり抜けた後のあのラスト。フランス人らしい、「これが人生さ・・・」という皮肉の効いたラスト。スーっと余韻が引いていく、しかし後からジワジワくる、気の利いたラスト。踊りの後の虚しさを表わしている。
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