[コメント] 源氏九郎颯爽記 秘剣揚羽の蝶(1962/日) - 更新順 (1/1) -
込み入った話をさらに粉砕し、故意に混乱を誘っているのではないかと勘ぐりたくなる展開に、途中から筋を追うことを放棄する。後は、思わず息を呑む三木滋人の湿気を含んだ艶やかな画や、時空を超えんばかりの伊藤大輔の移動撮影を個別に楽しむしかない。 (ぽんしゅう) | [投票] | |
冒頭から伊藤大輔&三木滋人の「イドウダイスキ」ぶりが徹底した作品。真鍮瓦と酒甕をリレーするショットの独自性たるや。やたら込み入ったストーリは109分という拡大尺にも収まり切れておらずミステリ的興奮・反権力の痛快さが削がれてしまった。それでも大川恵子の姫や北川典子の唖の少女に纏わる挿話は魅力的。井戸や穴など装置も素晴らしい凝りよう。 (町田) | [投票(1)] |